バリアフリー対策をしたい

バリアフリーとは、障壁を無くすことを意味します。手摺の取り付けは、最も簡易的なバリアフリー工事です。トイレや浴室や廊下などに設置すれば、移動補助や転倒防止にも役立ちます。 歳を取るに連れて、こうしたバリアフリーの必要性が増してきます。安全かつ介助しやすいリフォームのポイントの第一は、段差の解消です。

スロープによる解消

築15~20年以上の住宅では、ドアや引き戸の敷居と床との間に2~3センチほどの段差があります。廊下と和室との境なども同様で、このわずかな段差につま先を取られて転倒することがあります。


小さなスロープを設置する応急処置の方法もありますが、敷居を撤去して段差を解消する方法もあります。この場合、敷居がなくなった分だけ建具の下部に隙間ができるので、建具を作り直す必要があります。


床高さを上げる

もう一つの方法としては、敷居の高さに合わせて床の高さを上げる方法もあります。現状の床板の上から更に床板を貼って、段差を解消するので、建具を作り直さなくても大丈夫です。


古い住宅での浴室の床は、脱衣所の床よりも10センチ以上低いケースがよくあります。足つきスノコ床で浴室の床を上げる方法もありますが、浴槽や水栓の高さとの関係に支障が生じる場合もあるので、浴室全体をユニットバスに交換するなどして解消するとよいでしょう。</font>