新しい和室の作り方

日本人にとってなじみの深い畳。和室は、接客やくつろぎ、寝室としても使える落ち着ける空間です。椅子を使わずに床に座る生活は、長く日本人に取り入れられてきました。 ところが近年では和室がない新築住宅やマンションが比較的多く見受けられます。日本人としてこうした傾向は、とても残念なことです。 しかしリフォームによっては、定番の造りにとらわれない自由なスタイルの和室を造ることも可能になります。

ベンチの高さの畳

リビングから和室へのアプローチとしてベンチ程度の高さの段差を設けて、立ち座りが楽ににできるようにする方法があります。椅子に比べて大勢の人が集まっても対応しやすく、ゴロンと横になれる楽しみもあります。畳コーナーの下を引き出しとして収納に利用することもできます。


生活と一体化した畳を

畳は、床(とこ)がしっかりしていれば、畳表(たたみおもて)のみ張り替えて使うことができます。床自体がへたってきたら、床ごと交換すればOKです。


配置によっては、ほとんど使用されることのない和室も少なくありません。家庭のよっては、臨時の納戸になってしまっているケースもあります。リフォームによってこれまでの和室の概念を崩すことで、工夫次第で生活と一体化した新しい和室として活かしてゆきたいものです。