漆喰に関する基礎知識

漆喰とは、石灰石を主成分としており、空気に含まれる炭酸ガスと反応して炭酸カウシウムへと変わって硬化する左官材料です。    

漆喰の特徴

漆喰は耐水性が高く、室内の天井・壁の仕上げ材や外壁面や塀などにも用いられています。また防火性や整湿性にも優れており、古来から家財を守る土蔵の壁にも使用されていました。


乾燥した漆喰は、収縮率が高くてヒビが入りやすいので、“スサ”と呼ばれる麻の繊維などを混合して塗ってゆきます。


漆喰とビニルクロス、珪藻土との比較

漆喰とは、石灰石を主成分としており、空気に含まれる炭酸ガスと反応して炭酸カウシウムへと変わって硬化する左官材料です。


乾式工法と呼ばれるビニルクロス貼りや下塗りを必要としない珪藻土塗りなどと違って、漆喰は時間も手間もかかっているので、残念ながら近年ではあまり住宅に使用されなくなってしまいました。


しかしビニルクロスは施工後8~10年程度で継ぎ目が開いてくる場合があり、その都度貼り替えが必要になります。また湿気の吸収・放出をしないので、カビを発生させてしまうと人の呼吸器に悪影響を及ぼす恐れもあります。


また珪藻土は湿気の吸放出を行なうものの、湿気の多い場所では吸収した水分が飽和状態となってしまい、カビを発生させてしまうケースもあります。また柔らかい素材なので、表面が次第にポロポロと剥がれ落ちてくる場合もあります。


その点で漆喰は表面は堅く、かつ吸放出性に優れたアルカリ性素材なので、カビ発生の心配も無用。殺菌効果によって昔は伝染病の予防策として壁に塗られていたほどです。


本物の日本漆喰

近頃では、石油系樹脂を配合した漆喰なども流通していますが、国産材工房稲葉屋が使用する漆喰は、江戸時代の頃と同じ材料、同じ配合で再現された日本漆喰の「元漆喰」を取り扱っております。ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。