施主支給品の注意点

最近では、施主さんが自らインターネットで格安の材料を購入して、施工のみを工務店などに依頼するケースも増えてきました。しかしこのやり方には、意外な落とし穴がるので、よく注意しておきましょう。

得するつもりが、損をした

これは実際にあった話です。あるリフォーム現場で、施主さんがインターネットで無垢フローリングを格安で購入して、工務店にフローリング張りの施工のみを依頼しました。


そして現場に配送された無垢フローリングの梱包を開けてみたら、反りかえって曲がっているモノが多々ありました。反っているフローリングは使えないため、施主さんは販売元へ返品を交渉しましたが、販売元は返品を受け付けてくれませんでした。


フローリングが反ってしまった原因は、製品の生産そのものに欠陥があったのか?あるいは保管・配送に問題があったのか?もしくは現場での資材管理に問題があったのか?このように施主側で製品を支給してしまうと責任の所在があいまいになってしまい、責任追及が問えなくなってしまいます。


結局このリフォーム現場で不足したフローリングは工務店が調達したので、結果的に高い買い物になってしまいました。インターネット購入による安い製品が、必ずしも自宅のリフォームにそのまま使えるとは限らないので、よく検討してから判断した方が良いでしょう。